聖人ホアキンと聖人アナがブドウに色を塗るという諺がありま す。
7月後半の太陽は強さを増し、ブドウは色づき始め、ブドウ畑はクライマックスを迎えます。それは、開花後最も重要なプロセスといえるでしょう。
緑色のブドウは、まるで葉と同じように光合成を行います。
この時期のブドウは低い糖、とても高い酸で、その高い酸の為、食べることができません。
ヴェレゾン(着色期)は、ブドウの実が大きく変化を始めます。酸(主にリンゴ 酸、酒石酸、そして少量のクエン酸)は、光合成により、ブドウの木に確保されている糖(果糖とブドウ糖)に変換されます。樹齢の高いブドウの木の方が、高い糖を持つため、高い品質と、より規則的な成熟を促します。
このプロセスは、果実の生化学的組成に影響を与えるだけでなく、同時に、白ブドウは緑色から黄色へ、黒ブドウは青黒みがかった色にと、ブド ウの実の外観にも視覚的に表れます。